バレンタインの悪夢
今日は惜しかった。くもり。
世の中はバレンタインに向けて一直線ですが、心中穏やかではありません。
だってケーキ屋は忙しいから。
どちみちチョコレートなんてもらえないから。
思い出したくもない過去があるから。
バレンタインと聞いてまず思い出すのが高校二年のバレンタイン。
しかし当日私はインフルエンザで出禁。(それだけでああなんかもう)
三日後にそれが解禁された私はもちろんチョコなぞもらえるはずもなく
当時好きだった女の子にその話をすると、
しょうがないからあまりもので作ってあげる、とのこと。
舞い上がりました。最高にハイでした。
次の日。
彼女から渡されたものは、まるでゲテモノ。
聞くに、チョコ春巻きとかいう人体破壊兵器をつくったそう。
思いを寄せている女性の手前、まずいなど言えるはずもなく無理に飲み込んだ私。
周りの驚く目。(どうやら彼女のお菓子作りのセンスは周知のよう。)
我慢できずにトイレに駆け込む私。
嘔吐。そのまま保健室へ。
そのまた次の日。
教室に私の姿はありませんでした。
ケーキ屋に就職した今、彼女からは毎年謝罪のメールが来ています。